グローバル・ガバナンス学会 第3回研究大会 開催ご案内

 そもそもグローバル・ガバナンスという概念が国際関係の舞台に登場し、学問的な論争の対象として急浮上するようになったのは、冷戦体制が崩壊する前後の1990年代初頭の頃であった。冷戦秩序の崩壊から新世界秩序を模索する時代環境の激変期にあって、ポスト冷戦時代のガバナンスの体系が新時代に相応しいルールの体系を軸にしたものになるのか、それとも旧来のウエストファリア体系を継承する「政府なきガバナンス」(James N. Rosenau and Ernst-Otto Czempiel, 1992)のシステムとして機能するのか等々、百家争鳴の感を呈したことは、記憶から去らない。
 それから20年余が過ぎた現在、当時の予想をはるかに超える速さでグローバル化の荒波が国境線を浸食し、“国家の衰退”現象を加速させてやまない。膨大なモノ・ヒト・カネ・情報の国境を超えた移動が、国民社会間と市民社会間の相互依存体系のネットワークの複合化を促す一方、国民社会間と市民社会間の緊張と対立を増殖させる要因ともなってきた。そこに国境を超えた「責任」論が国際社会や国内社会の場で真剣に論議されるようになる背景を見て取ることができよう。ポスト冷戦期に入って国連の場で議論されるようになった「保護する責任」論は、旧ユーゴスラビアやアフリカなどで演じられた凄惨なエスニック紛争の犠牲者を生みださないために国際社会は何をなすべきかという問題意識と深くかかわってきた。共通論題の趣旨で指摘されている「地球社会共同体責任論」は、この点を指摘したものである。
 また国境の壁の多孔化を促してやまないグローバル化の加速は、非国家主体の影響力の増大をもたらし、その結果として非国家主体の国際社会において果たすべき「責任」論が学問的かつ実践的な課題として議論されるようになった。その一端を「国連グローバル・コンパクト」の人権・労働など4分野・10原則に見出すことができる、企業の国際社会における行動倫理を指し示した諸原則を履行することが、企業のコーポレート・ガバナンスに直結することは誰の目にも明らかである。
 同時にリーマン・ショック後の金融危機が国家主体のナショナルな金融ガバナンスの有り様を鋭く問い、欧州連合のリージョナルな金融ガバナンス体系の軋みを是正する方向性を指し示した点で国家主体や地域主体の「責任」が問われてきた。同様に、情報システムをめぐる覇権競争の激化も、パックス・インフォマティカと呼ばれるようなナショナル・ガバナンスのせめぎ合いを促してやまないし、“情報のシビル・ガバナンス”との緊張を増幅させてやまない。本研究大会の共通論題として設定された「グローバル・ガバナンスと責任」というテーマの持つ意義は、重くかつ深い。

グローバル・ガバナンス学会会長 山本武彦

▼ 日時:2013年9月21日(土)10時~

▼ 会場:駒沢女子大学

▼ 大会プログラムPDF版  日本語プログラム  English Program

▼ 大会プログラム概要

  • 部会Ⅰ:自由論題(10:00~12:00)
     司会:庄司真理子(敬愛大学)
    ・ 奥村由季子(独立行政法人日本原子力研究開発機構)  「IAEA の保障措置枠組みに
      おけるガバナンス強化の変遷:人材育成活動を通しての取組」
    ・ 井上浩子(早稲田大学)  「平和構築における市民社会の役割:
      東ティモールの平和構築を例に」
    ・ 渡邉智明(九州大学)  「標準規格の国際化をめぐる公的、私的制度の交錯
      ―EU の環境規格の国際標準化戦略を事例に―」
    討論者:美根慶樹(キャノングローバル戦略研究所)、首藤もと子(筑波大学)、
        横田匡紀(東京理科大学)
  • 部会Ⅱ:グローバル・ガバナンスと金融ガバナンス(13:50~15:50)
     ・ 栗原潤(キヤノングローバル戦略研究所)・東義明(日本銀行)
      「金融規制における域外適用問題: グローバル・ガバナンスにおける課題」
     ・ 中村亨(神戸学院大学)・三宅敦史(神戸学院大学)
      「グローバル・ガバナンスから捉えた大恐慌論-欧州危機への金本位制度の教訓-」
     司会兼討論者:須田美矢子(キヤノングローバル戦略研究所)
  • 部会Ⅲ:グローバル・ガバナンスとサイバーセキュリティ(13:50~15:50)
     司会:山本武彦(早稲田大学)
     ・ 山内康英(多摩大学)  「グローバル・ガバナンスの課題としてのインターネットと
      サイバーセキュリティ」
     ・ 川口貴久(東京海上日動リスクコンサルティング株式会社)
      「サイバー空間の抑止メカニズムの限界性と可能性~帰属問題を中心に~」
     討論者:李ウォンギョン(早稲田大学)
  • 共通論題:グローバル・ガバナンスと責任(16:00~18:15)
    *日本公益学会との共催
     司会:首藤もと子(筑波大学)
     ・ 梅津光弘(慶應義塾大学)  「『責任』経営教育の進展:PRME の挑戦」
     ・ 川崎恭治(一橋大学)  「国際法からみた『グローバル・ガバナンスと責任』」
     ・ 千知岩正継(北九州大学)  「リビア以後の『保護する責任』とグローバル秩序
      ―民間人保護から体制転換へ?」
     討論者:久山純弘(国連大学)
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グローバルガバナンス学会自由論題募集要項

 グローバル・ガバナンス学会は、秋季研究大会における自由論題報告部会の研究報告を募集しております。下記に従ってご応募ください。
  1. 応募受付期限:2013年7月20日(必着)
  2. 応募資格:修士あるいはそれに準じる学位を有しかつ刊行された論文が1篇以上あること。原則として、会員であること、あるいは入会申請中であること。
  3. 上記2.を満たす方で、報告をご希望の方は、【自由論題応募用紙】(Microsoft Word形式)をダウンロードして、下記(1)〜(11)の所定の項目を記入の上、(12)の報告要旨を添えて、下記の応募用アドレスまで、Eメールにファイルを添付してお送りください。
  4. 何らかの事情で【自由論題応募用紙】をダウンロードできない方は、下記(1)〜(12)の項目についての情報を、下記のグローバル・ガバナンス学会事務局宛に、Eメール、あるいは郵送にてお送りください。
  5. なお、自由論題部会でご報告をお願いすることになった場合に、A4レジュメ1枚を8月末日までにご提出いただくことになりますことをご了承ください。レジュメは学会ホームページにPDF(パスワード付)の形で掲載させていただきます。(追加の報告用資料がある場合は、ご自身で印刷して当日、お持ちください。
(1)報告タイトル (2)報告のキーワード(3個以上5個以内) (3)使用言語(英語または日本語のいずれかを選択) (4)氏名(英文名併記) (5)所属(英文名併記) (6)肩書(英文名併記) (7)応募資格 (8)研究領域 (9)関連業績 (10)連絡先1(住所、電話、Eメールアドレス) (11)連絡先2(職場あるいは留学中など、上記連絡先以外に所在する可能性のある方) (12)報告要旨(A4用紙1枚以内、フォント10.5ポイント、40字×36行) 送付先:グローバル・ガバナンス学会 事務局 【Eメールの場合】governor[at]globalgovernance.jp ([at]を@に換えてください。) 【郵送の場合】〒603-3577 京都市北区等持院北町56-1        立命館大学政策科学部・宮脇昇研究室        (封筒にグローバル・ガバナンス学会自由論題応募」と朱書のこと)  【FAXの場合】075-466-3098
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第3回研究大会のご案内

第2回研究大会は立命館大学にて無事に開催されました。 次回の第3回研究大会は以下の通り、開催の予定です。 2013年9月21日(土曜日) 駒沢女子大学 共通テーマ:「グローバル・ガバナンスと責任」 自由論題部会の募集案内を別途いたします。
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グローバル・ガバナンス学会 第2回研究大会 確定版プログラム

グローバル・ガバナンス学会第2回研究大会の確定版プログラムをお知らせします。地図・交通案内についてはPDFファイルをご覧ください。 プログラム(PDF版) Program in English (PDF) 日時:2013年4月6日(土)10時〜 会場:立命館大学 洋洋館 グローバル・ガバナンスと規範 グローバル・ガバナンス学会会長 山本武彦  2012年9月29日に開催されましたグローバル・ガバナンス学会の創立記念シンポジウムは、日中国交回復40周年という記念すべき日と奇しくも同じ日に実施され、ちょうど尖閣諸島国有化(9月11日)が決定された直後ということもあり、大きな関心を呼び起こしました。現代国際システムの基本構造である主権国家体系が、いまなお牢固として生き続けていることを肌身を通して感じられたことと思います。尖閣諸島近辺で起こった射撃管制レーダー照射事件も、まだまだ危機の余波が鎮まっていないことを感じさせずにはおきません。  他方で、北朝鮮は衛星打ち上げ用ロケットと称して昨年12月12日に長距離弾道ミサイルを発射し、2か月後の今年の2月12日には第3回目の核実験が実施されるなど、北東アジアは古典的なナショナル・ガバナンスの衝突しあう場にとどまり続けている地域であることを、いやというほど実感させました。国連安保理事会は追加制裁を発動し、また核実験後のさらなる制裁の発動を模索しています。  また2012年から13年の冬は、北京が空前の大気汚染に襲われ、PM2.5という聞き慣れない物質の襲来に見舞われました。中国の急速な経済発展は環境劣化をもたらし、健康を限りなく蝕む「人間の安全保障」の危機を加速させて止みません。3・11東日本大震災と福島第一原発事故後の放射能汚染と重なりあう形で、「人間の安全保障」が二重の危機にさらされていることを強く意識せざるを得ません。  私たちの住む東アジアだけを取ってみましても、「主権」の“規範”と「固い安全保障(hard security)」や「柔らかい安全保障(soft security)」の“規範”が折り重なるようにせめぎ合っていることに気づきます。さらに市民社会アクターの成熟が日増しに高まり、時には「主権」“規範”と激しく衝突する場面を目にするようになりました。軍縮・軍備管理といった本来なら「固い安全保障」規範のせめぎ合う世界でも、近年、市民社会アクターが主権国家の固い殻を突き崩す動きが顕著になっています。対人地雷禁止条約やクラスター爆弾禁止条約の成立にNGOが主導的役割を果たしたことは、記憶に新しいところです。 私が国連に出向していた2011年に、武器貿易条約(Arms Trade Treaty: ATT)の締結を加盟各国に働きかけるオックスファムの各国団体の連携行動を見て、いまや市民社会アクターが最も「固い安全保障」分野にまで切り込む時代に入ったことを痛切に感じました。ある意味で、それは「主権」”規範“の揺らぎを示しているのかもしれません。国際社会に「市民社会」規範が国際関係論で広く市民権を得つつある動きの一つ、と捉えることもできましょう。国際関係におけるシビル・ガバナンスの一態様として描き出すことができるかもしれません。  第2回研究大会では共通論題として「グローバル・ガバナンスと規範」を設定しましたが、多様化するガバナンス概念にどのような規範性が含まれるのか。同時に、関係性の深い隣接する争点分野間の相互ガバナンス概念にはどのような規範性が内包されるのか。問われなければならない新しい疑問が次々と湧きおこっている現在、専門知を駆使しつつも、隣接分野の専門知との擦り合わせがいかに大切かを認識する機会となることを願ってやみません。
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グローバル・ガバナンス学会 第2回研究大会 参加申し込み

2013年4月6日(土)立命館大学で開催予定のグローバル・ガバナンス学会 第2回研究大会の参加申し込みフォームを設定しました。こちらからお申し込みください。
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グローバル・ガバナンス学会 第2回研究大会 開催ご案内

日時:2013年4月6日(土)10時〜 会場:立命館大学 衣笠キャンパス 共通テーマ:グローバル・ガバナンスと規範 プログラム: 10:00-12:00 部会Ⅰ(自由論題)  13:00-15:00 部会Ⅱ・Ⅲ  Ⅱ「グローバル・ガバナンスと環境レジーム」(関西政治社会学会連携セッション)  Ⅲ「歴史のなかのグローバル・ガバナンス」 15:15-17:30 共通論題 「グローバル・ガバナンスと規範」(日本公益学会との共催) 18:00-20:00 懇親会(場所・会費未定) *大会プログラムは、本学会のウェブページでも順次更新してご案内いたします。 https://globalgovernance.jp/ 会場: 立命館大学衣笠キャンパス 〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1 衣笠キャンパスへのアクセスに関するお問い合わせ TEL 075-465-8149(衣笠キャンパス事務課) http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html 開催校事務局: 立命館大学政策科学部 宮脇昇研究室 TEL/FAX 075-466-3098 宿泊のご案内: 開催校では宿泊の斡旋をいたしません。ご注意ください。春の観光シーズンのため、市内のホテルなどは予約が取りにくい状況が予想されます。その場合には、高槻(JR京都駅まで新快速で15分)、茨木(同じく快速で20分)、大阪(同じく新快速で30分)、大津(同じく新快速で10分)など近隣都市への宿泊もご検討ください。
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グローバルガバナンス学会自由論題募集要項

グローバルガバナンス学会自由論題募集要項 グローバル・ガバナンス学会は、春季研究大会における自由論題報告部会の研究報告を募集しております。下記に従ってご応募ください。 (1)応募受付期限: 2013年1月31日 (必着) (2)応募資格:修士あるいはそれに準じる学位を有しかつ刊行された論文が1篇以上あること。原則として、会員であること、あるいは入会申請中であること。 (3)上記(2)を満たす方で、報告をご希望の方は、【自由論題応募用紙】(Microsoft Word形式)をダウンロードして、所定の項目を記入の上、下記の応募用アドレスまで、Eメールにファイルを添付してお送りください。 (4)何らかの事情で【自由論題応募用紙】をダウンロードできない方は、下記(1)〜(12)の項目についての情報を、下記のグローバル・ガバナンス学会事務局宛に、Eメール、あるいは郵送にてお送りください。 (5)なお、自由論題部会でご報告をお願いすることになった場合に、A4レジュメ1枚(パスワード付、PDF)を3月末日までにご提出いただくことになりますことをご了承ください。追加の報告用資料がある場合は、ご自身で印刷して当日、お持ちください。 (1) 報告タイトル (2) 報告のキーワード(3個以上5個以内) (3) 使用言語(英語または日本語のいずれかを選択) (4) 氏名(英文名併記) (5) 所属(英文名併記) (6) 肩書(英文名併記) (7) 応募資格 (8) 研究領域 (9) 関連業績 (10) 連絡先1(住所、電話、Eメールアドレス) (11) 連絡先2(職場あるいは留学中など、上記連絡先以外に所在する可能性のある方) (12) 報告要旨(A4用紙1枚以内、フォント10.5ポイント、40字×36行) 送付先:グローバル・ガバナンス学会 事務局 【Eメールの場合】governor[アット]globalgovernance.jp ([アット]を@に変えてください。) 【郵送の場合】〒603-3577 京都市北区等持院北町56-1        立命館大学政策科学部・宮脇昇研究室        (封筒にグローバル・ガバナンス学会自由論題応募」と朱書のこと)  【FAXの場合】075-466-3098
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第1回「アジア共生」ジョイント・コンファレンスのお知らせ

第1回「アジア共生」ジョイント・コンファレンス 大会テーマ「東アジア安全保障共同体と日米関係」 (日英同時通訳付) 【PDF版プログラム】 【Program in English: PDF Format】 共催:国際アジア共同体学会、グローバル・ガバナンス学会、政治社会学会(ASPOS)、東京外国語大学国際関係研究所、日本公益学会 後援:京都奈良EU協会、日本ビジネスインテリジェンス協会 会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル(正門左側) 〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1(※ 交通アクセス参照)
東京外国語大学地図

東京外国語大学地図

1月12日(土) 総合司会: 渡邊啓貴(東京外国語大学) 8:55〜9:00 ジョイント・コンファレンス実行委員会委員長・開会挨拶 渡邊啓貴(東京外国語大学国際関係研究所所長) 9:00〜10:00 セッションⅠ【若手研究者セッション:アジアの人間安全保障】 司会兼討論者 中村虎彰(ウソン大学) 報告1 「人身売買と東アジアにおける地域ガヴァナンスの形成」 中村文子(東北大学) 報告2 “Whose FTA Model Wins: Politics of FTA Negotiations between Korea, Japan, and China” 趙 恩一(延世大学) 10:10〜12:40 セッションⅡ【広域アジア共同体への道】(日英同時通訳付) 司会 太田 宏 (早稲田大学) 報告1 “India: the Autonomous Power and Identity at Crossroads” Deepa Ollapally(ジョージ・ワシントン大学) 報告2 “Whose FTA Model Wins: Politics of FTA Negotiations between Korea, Japan, and China” Altay Atli(ボアジチ大学) 報告3 「東アジア共同体と上海協力機構(SCO)〜アジア広域経済圏構築の視点から論ずる〜」 中川十郎 (日本ビジネスインテリジェンス協会) 討論者 丹羽 泉(東京外国語大学) 討論者 近藤健彦(元財務省) 12:40〜13:20 <昼食> 13:20〜13:30 挨拶 政治社会学会(ASPOS)/理事長 原田博夫(専修大学) 13:30〜16:00 セッションⅢ ≪二国間交流事業セッション≫【東アジアの安全保障と日米同盟】 (日英同時通訳付) 司会  山本 啓(東北大学) 報告1 「日米関係とアジア地域統合-新「脱米入亜」への道-」 進藤栄一(筑波大学) 報告2 “Japan’s Identity Complexes: Quest for Strategic Balance and Integration” Mike Mochizuki(ジョージ・ワシントン大学) 報告3 “America’s Strategic Rebalance and the US-Japan Alliance” David Allen Schlaefer(駐日米国大使館) 討論者 孫崎 享(元防衛大学) 討論者 井出亜夫(日本大学)   16:10〜18:40 設立記念シンポジウム【中国の台頭と東アジアの安全保障】(日英同時通訳付) 基調講演 “A Realist Perspective on the Implications of Identity for US Policy toward Rising Powers” Charles Glaser(Director of the Elliott School’s Institute for Security and Conflict Studies at George Washington University) パネリスト 酒井英一(関西外国語大学) パネリスト 佐藤洋一郎(立命館アジア太平洋大学) パネリスト 杉田米行(大阪大学) 司会 井尻秀憲(東京外国語大学) 18:40〜 ≪研究交流懇親会・新年名刺交換会≫ 挨拶 国際アジア共同体学会/会長 進藤栄一(筑波大学) 挨拶 グローバル・ガバナンス学会/会長 山本武彦(早稲田大学) 1月13日(日) 総合司会: 渡邊啓貴(東京外国語大学) 9:00〜10:00 セッションⅣ【若手研究者セッション:アジアの人間安全保障】 司会 兼 討論者 岩浅昌幸(筑波大学) 報告1 「APECとASEANにおける『人間の安全保障』」 豊島名穂子(東洋哲学研究所) 報告2 「民主政治は経済成長を妨害するのか」 崔 進(創価大学) 10:10〜12:40 セッションⅤ【EU・東アジア共同体】 司会 兼 討論者 渡邊啓貴(東京外国語大学) 報告1 「東アジア共同体の可能性を巡る機能的推進の課題」 三石博行(千里金襴大学) 報告2 “East Asian Communities & Major Powers: The US, China, Japan and the EU” 羽場久美子(青山学院大学) 報告3 「『民族』の視点から『東アジア共同体』を考える」 大西 広(慶應義塾大学) 討論者 須網隆夫(早稲田大学) 討論者 福田耕治(早稲田大学) 12:40〜13:20 <昼食>  13:20〜13:30 挨拶 国際アジア共同体学会/理事長 平川 均(名古屋大学) 13:30〜16:00 セッションⅥ 【原子力の平和利用】(「学会連携・震災対応プロジェクト」連携企画) (日英同時通訳付) 司会 荒木義修(武蔵野大学) 報告1 「原発の経済性と日本のエネルギー政策」 植田和弘(京都大学) 報告2 「禁原発の発想と法案」 平 智之(前衆議院議員) 報告3 「原子力レジームの中の福島原発事故―国会事故調と民間事故調における国際社会認識」 大賀 哲(九州大学) 討論者 Niklas Kviselius(駐日スウェーデン大使館) 討論者 川野徳幸(広島大学) 16:10〜18:40 設立記念シンポジウム【グローバル・ガバナンスとアジア】(日英同時通訳付) 基調講演 “East Asian Community Governance: Building an Effective Architecture” David A. Welch(CIGI Chair of Global Security and Director of the Balsillie School of International Affairs at the University of Waterloo) パネリスト 青木節子(慶應義塾大学) パネリスト 庄司真理子(敬愛大学) パネリスト 宮脇 昇(立命館大学) 司会 山本武彦(早稲田大学) 18:40〜18:45 ジョイント・コンファレンス実行委員会委員長・閉会挨拶(総括) 渡邊啓貴(東京外国語大学国際関係研究所所長) 18:45〜 ≪研究交流懇親会・新年名刺交換会≫ 挨拶 政治社会学会(ASPOS)/会長 荒木義修(武蔵野大学) 挨拶 日本公益学会/会長 福田耕治(早稲田大学) ※ 《交通アクセス》 ◆JR中央線 「武蔵境」駅のりかえ 西武多摩川線「多磨」駅下車 徒歩5分(JR新宿駅から約40分) ◆京王電鉄 「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分「東京外国語大学前」下車 ※※ 《弁当申込制》両日とも学内食堂はお休みで、周辺にはレストラン等もございませんので、事前にお弁当(1,000円程度)を、申し込みいただくことをお勧めします。下記Eメールアドレスに、日にちと氏名を明記の上、1月9日までにお申し込みいただければ幸甚です。 imamura@y.waseda.jp  【記入例】12日/阿部太郎  12日・13日/石原花子
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「アジアの共生」ジョイント・コンファレンス

グローバル・ガバナンス学会は以下のジョイント・カンファレンスに参加します。公募セッションにおける研究報告の募集をしております。ふるってご応募ください。 ============= 2013年度 第1回「アジアの共生」ジョイント・コンファレンス 大会テーマ「東アジア安全保障共同体と日米関係」 2013年1月12日(土)、13日(日)(東京外国語大学於) 「公募セッションにおける研究報告の募集」                    ジョイント・コンファレンス準備委員会   国際アジア共同体学会、グローバル・ガバナンス学会、政治社会学会(ASPOS)、東京外国語大学国際関係研究所、日本公益学会(アイウエオ順)の5つの組織によって、ジョイント・コンファレンスが、2013年1月12日(土)と13日(日)に東京外国語大学で開催されます。大会テーマは「東アジア安全保障共同体と日米関係」ですが、公募セッションを二つ設けることになりました。ご報告をご希望の方は、奮ってご応募をいただければ幸いに存じます。募集要領は、以下の通りですので、ふるってご応募ください。 1 報告テーマ 「アジアの伝統的安全保障」あるいは「アジアの人間安全保障」の二つテーマのいずれかで、未発表のものとします。 *応募資格等はございませんが、応募者多数の場合には大学院生等の若手研究者を優先させて頂きます。予めご了承ください。 2 報告時間 1報告あたり、報告20分とします。ただし報告本数を考慮して、報告時間の変更を行う場合があります。 3 報告の採否 報告応募への採否、報告の時間帯は、準備委員会で決定します。 4 応募申請の方法と内容 (1)応募にあたっては、後述、5の応募先に、下記(2)の内容を記載したWORDまたはテキスト文書を添付した電子メールにて、送付してください。 (2)応募文書への記載内容 ①報告タイトル ②報告者の氏名、所属機関・職名、住所、電話番号、電子メールアドレス ③報告のキーワード(3個以上5個以内) ④報告の要旨(600字以上1000字以内、図表も文字数内に換算してください) ⑤報告時に必要とするプロジェクター等の機器(ただし開催校の準備の都合により、ご希望にそえない場合があります) ⑥使用言語(英語または日本語のいずれかを選択) 5 応募書類の送付先 電子メールアドレス: toga[[at]]law.kyushu-u.ac.jp([[at]]を@に代えてください)。 (応募者には、受領確認のメールをお送りします。11月27日までに受領確認メールが届かない場合には、同日までに再送をお願いします。また併せて、準備委員会事務局の電子メールアドレスtoga[[at]]law.kyushu-u.ac.jpまで、ご連絡ください。[[at]]を@に代えてください。 6 応募の締め切りと採否の決定の日時 応募の締め切りは、2012年11月27日23時59分59秒までといたします。 採否の決定は12月3日までにお知らせいたします。 7 応募セッションの開催日時(予定) 本セッションの開催日時は、2013年1月12日(土)、13日(日)の午前中を予定しておりますが、研究会のプログラム編成上の理由で変更の可能性があります。後日、確定し次第、ご連絡を申し上げますのでご留意ください。 8 その他 ご不明の点は、下記、準備委員会事務局までお問い合わせください。 準備委員会事務局:大賀 哲  〒812-8581  福岡市東区箱崎6−19−1 九州大学大学院法学研究院 電話 092-641―3131 (内線8742) toga[[at]]law.kyushu-u.ac.jp([[at]]を@に代えてください。) PDF版はこちらです。
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グローバル・ガバナンス学会 創立記念研究大会・記念シンポジウム 開催ご案内

日時:2012年9月29日(土)10時〜16時半 会場:早稲田大学国際会議場・井深大記念ホール
創立記念大会・シンポジウムにあたって

グローバル・ガバナンス学会会長 山本武彦

 今年の3月に創立を決定し、準備を進めて参りました「グローバル・ガバナンス学会」の創立記念研究大会と記念シンポジウムが9月29日(土)に早稲田大学国際会議場井深大記念ホールで開催されることとなりました。ガバナンス概念は多様です。しかも、ガバナンス概念が用いられる公共空間は、市民社会的規模から地球全域を覆うほど広範囲に及び、また争点領域も実に多様です。本学会で今後議論される様々な論点は互いに関連し合い、立体的かつ複合的に絡み合った関係を浮き彫りにしていくことは間違いありません。設立記念研究大会・記念シンポジウムの大会テーマとして『グローバル・ガバナンス研究の創生』とした点は、このような立体的で複合的な関係性をもったグローバル・ガバナンス概念の枠組み構築や争点領域におけるガバナンスの実像に迫っていくための手掛かりを探り出すことに狙いを定めたからです。  午前中の創立記念研究大会では、若手研究者とベテラン研究者によるグローバル・ガバナンス概念の捉え方や社会学的発想からみたガバナンス概念の意義について3名の会員の方からご報告をいただき、その後にフロアーとの討論を通じて、グローバル・ガバナンスの学問的意義を抉り出したい、と考えます。  9月29日は、奇しくも40年前のこの日に北京で田中角栄首相と周恩来首相が日中国交回復宣言に署名した記念すべき日です。この記念すべき日にあたって、グローバル・パワーとしての力量を備えるに至った中国の過去と現在を繋ぐ要素に着目し、グローバル・ガバナンスの影響力あるアクターとしての中国の役割と相方としての日本の役割について白熱した議論をシンポジウムで展開したいと考えます。  この40年の間に中国は改革開放路線に踏み出し、冷戦終結後の経済発展は目覚しく、2010年には国内総生産(GDP)でアメリカに次ぐ世界第2位の地位を占めるまでに至りました。しかし、その一方で、日中関係には尖閣諸島の領有権問題や東シナ海におけるガス田開発問題といった主権規範に触れる問題、さらに歴史認識問題など、両国のナショナリズムを触発する諸問題が頻発し、不安定な関係の処理に悩まされ続けてきました。  中国の直面する問題は日中関係だけにとどまらず、対前年比10%を超える軍事費の増大を通じて、地域軍事大国としてのみならず、グローバルに軍事力を投射する能力を着実に強化しつつある国として、特にアメリカの警戒心を高めてきました。世界は、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国やヨーロッパ連合(EU)諸国だけでなく、アフリカ、中南米にまで及ぶ軍事力や経済力に象徴される中国のハード・パワーの急速な投射行動に警戒を強め、責任あるステーク・ホルダーとしての役割に期待を寄せてきました。設立記念シンポジウムでは日中国交回復40周年の記念すべき日に当たって、日中両国はグローバル・ガバナンスの将来を見据えてどのような行動を取るべきか。特に、21世紀に入って以降、アメリカ・ロシアをも包括する東アジア共同体の構築にむけて日中両国はどのようなガバナンスの構想を共有し合い、同時にアメリカと共有すべきガバナンスの構想をどのように巡らせていけばよいのか、といった論点を中心に議論し合っていただきます。  以上の構成で創立記念大会を進行させていきますので、会員の皆様の活発なご参加とご意見を大会当日にお寄せ下さいますよう、お待ちしております。
プログラム 共通テーマ:グローバル・ガバナンス研究の創生 10:00-12:30 設立記念大会「グローバル・ガバナンス論の意義を問う」 報告者 白川俊介(日本学術振興会特別研究員PD)      「グローバル・ガバナンスの制度構想に関する一考察―政治哲学的観点から」     西山志保(立教大学教授)      「社会を変える新たな主体―コミュニティ・ガバナンスと市民社会」     山本啓(東北大学名誉教授・法政大学客員教授)      「グローバル・ガバナンスとグローバル・アクターの変容」 討論者 大矢根聡(同志社大学教授) 司 会 菅英輝(九州大学名誉教授・西南女学院大学教授) 14:00-16:30 設立記念シンポジウム「日中国交回復40周年とグローバル・ガバナンス——東アジア共同体構築を見据えて」 基調報告 毛里和子(早稲田大学名誉教授・2011年度文化功労者) パネリスト      服部龍二(中央大学教授)      朱建栄(東洋学園大学教授)      三浦俊章(朝日新聞論説委員) 司会   山本武彦(早稲田大学教授) 16:30-17:00 総会 総会後 懇親会(大隈ガーデンハウス・カフェテリア・会費3000円) *記念大会のプログラムは、本学会のウェブページ(https://globalgovernance.jp/)でも順次更新してご案内いたします。 会場:早稲田大学 井深大記念ホール  早稲田大学へのアクセス  井深大記念ホールへのアクセス  主要交通案内   JR山手線・西武鉄道 高田馬場駅から徒歩20分   地下鉄東京メトロ 東西線 早稲田駅から徒歩8分 副都心線 西早稲田駅から徒歩17分   学バス 高田馬場駅 ― 早大正門 PDF版はこちら
カテゴリー: 研究大会 | グローバル・ガバナンス学会 創立記念研究大会・記念シンポジウム 開催ご案内 はコメントを受け付けていません