グローバル・ガバナンス学会 5周年記念事業

2012年に創設されたグローバル・ガバナンス学会は、2017年に創設5周年を迎えるに当たり、グローバル・ガバナンス学会奨励賞を創設いたしました。詳細は以下のとおりです。

グローバル・ガバナンス学会・学会創設5周年企画に関するご報告、およびご寄付に関するお礼

 本学会創設5周年を記念いたし、①叢書『グローバル・ガバナンス学』の編集・刊行、および②学会奨励賞の候補作の検討と授賞を進め、あわせて『グローバル・ガバナンス』誌の安定的刊行等の学会活動を円滑化するために、会員の皆様にご寄付をお願いいたしておりました。
 お蔭様で、積極的なご寄付(11000円)を頂戴しまして、当初の見込みを上回る267000円に達しましたことをご報告申し上げますとともに、ご協力に厚くお礼申し上げます。
 ご寄付いただいた資金は、さっそく叢書『グローバル・ガバナンス学(Ⅰ・Ⅱ)』(法律文化社より刊行)の出版費補助に相当する会員向け無料配布と会員割引販売、および学会奨励賞の賞品に利用させていただきました。加えて、今後の学会誌刊行等のための財源として適切に活用させていただく所存です。
 なお、学会奨励賞につきましては、学会創設5周年記念事業委員会および理事会から独立した選考委員会を設け、研究分野、世代、ジェンダー等のバランスを十分に考慮した委員5名によって厳正な審査を実施いたしました。審査の結果と授賞候補者は理事会に報告され、理事会における審議と承認を経て、以下の3名に授賞者が決定いたしました。

<図書>
①   渡邉理絵『日本とドイツの気候エネルギー政策転換―パラダイム転換のメカニズ 
    ム-』有信堂高文社、2015
②   本多倫彬『平和構築の模索-「自衛隊PKO派遣」の挑戦と帰結-』内外出版、2017

<論文>
①   渡邉智明「比較環境政治の視点から見る転換期―アメリカ・ドイツの廃棄物/リサイ
    クル政策を事例に―」『法政研究』82巻2-3号(2015)  

授賞式は513日の総会にて執り行われました。

以上、学会創設5周年記念事業が無事に実施されましたことをご報告いたし、貴重なご寄付をいただきましたことに、お礼申し上げます。

          グローバル・ガバナンス学会・学会創設5周年記念事業委員会

■グローバル・ガバナンス学会主催  グローバル・ガバナンス学会編『グローバル・ガバ ナンス学 Ⅰ・Ⅱ』(法律文化社)刊行記念  シンポジウム&ワークショップ

日時:2018年3月17日(土)13時~15時30分 
場所:同志社大学(烏丸キャンパス)志高館SK119
テーマ:「グローバル・ガバナンス学の可能性」 
目的:グローバル・ガバナンス学会設立5周年を記念した本叢書の刊行を受け、以下の各報告者が、執筆章の観点を交えつつ、それぞれの「グローバル・ガバナンス学」の可能性を議論し、展望します。

司会:松井康浩(九州大学)
報告者: 
第1部:
    「グローバル・ガバナンス―国際秩序の「舵取り」の主体と方法」 
        大矢根聡(同志社大学)
    「覇権システムとしての冷戦とグローバル・ガバナンスの変容」
       菅英輝(京都外国語大学)
    「戦争とグローバル・ガバナンス」
       三牧聖子(高崎経済大学) 〔以上、第1巻より〕
第2部:
    「グローバル・ガバナンスにおけるUNとEUの役割」               
       福田耕治(早稲田大学)
    「BRICSと国際金融ガバナンス」                      
    和田洋典(青山学院大学)
    「サイバーセキュリティ」          
       土屋大洋(慶應義塾大学)
総括報告:
    「地域集団防衛から安全保障グローバル・ガバナンスへ」          
    渡邊啓貴(東京外国語大学) 〔以上、第2巻より〕
その後、総括討議 
司会:松井康浩(九州大学)・福田耕治(早稲田大学)