グローバル・ガバナンスにおける多様な主体とトランスナショナル規範

グローバル・ガバナンス学会が主催する2022年の国際シンポジウムのお知らせ

(English follows after the Japanese explanation)
国際交流委員会 グローバル・ガバナンス学会
グローバル・ガバナンスにおける多様な主体とトランスナショナル規範
2022年3月17日午前9:00~12:00
主催:グローバル・ガバナンス学会
共催:立命館大学国際地域研究所
共催:科研費基盤B「変貌する大国間関係・グローバル市民社会の交錯とグローバル・ガバナンス  」

グローバル化する国際社会において、国家間秩序を超えて、非国家主体も取り込んだ多様な規範が現出している。これらトランスナショナルな規範は、グローバル・ガバナンスに寄与するものであるか、あるいは規範の多様化、複雑化が、かえってフォーラム・ショッピングやレジーム・ショッピングを引き起こし、秩序の混乱を導くこととなるのか。ハイブリッド化する紛争を見据えて、むしろ国家主体がこれを利用して国家を堅牢化する動きもみられる。バイデン政権が提出したリポート(The White House, Building Resilient Supply Chains, Revitalizing American Manufacturing and Fostering Broad-based Growth,2021 June.)非国家領域における黙示的なルール形成を積極的に利用してサプライチェーンを堅牢化することによって、国家主体の秩序を保つという考え方も出てきている。本パネルでは今後のグローバル・ガバナンスにおける多様な主体とトランスナショナル規範の展望について検討したい。

パネリストには、海外から2名、日本から2名、いずれも若手とベテランの組み合わせ、また国際政治経済学と国際法の組み合わせを考えた。

●日時:2022年3月17日(木)9:00~12:00(日本時間)

●オンライン開催:日程が近づきましたら、ZOOMアドレスをお知らせします。

下記Formsから3月16日までにご登録ください。URLをお送りいたします

https://forms.gle/rsQ7jW7Y7n6E7jwP6

●使用言語:英語

●主催:グローバル・ガバナンス学会

総合司会 庄司真理子 敬愛大学国際学部教授

開会の辞 福田耕治 グローバル・ガバナンス学会会長、早稲田大学政治経済学術院教授

バージニア・ホーフラー(Dr.Virginia Haufler)メリーランド大学教授「気候リスク、プライベートガバナンス、およびトランスナショナルな規範の安定性」

ミア・ラヒム(Mia Rahim)ニューイングランド大学法学部准教授、南オーストラリア「ビッグデータ “に基づくグローバル企業の “ニューノーマル “における規制」

吾郷真一 立命館大学衣笠総合研究機構教授「これからの国際労働基準の姿—ソフトローの活用」

服部崇 京都大学経済研究所特任教授「APEC と国際規範策定におけるその役割」

コメンテーター:

足立研幾 立命館大学国際地域研究所所長、国際関係学部教授

渡邊智明 福岡工業大学社会環境学部准教授

宮脇昇 立命館大学政策科学部教授

International Exchange Committee,  Japan Association of Global Governance

Multilateral Actors and Transnational Norms in Global Governance

Organized by:Japan Association of Global Governance

Co-sponsored by:

– Institute of International Relations and Area Studies(IIRAS), Ritsumeikan University

– Grant-in-Aid for Scientific Research B “Global Governance and the Intersection of Changing Great Power Relations and Global Civil Society

March 17th, 2022 JPT: From 9:00 am -12:00am, UTC: From0:00am-3:00am

(March16th、2022 EST:19:00-22:00ppm-22:00pm)

In the globalizing international society, a variety of norms have emerged that go beyond the interstate order and incorporate non-state actors. Will these transnational norms contribute to global governance, or will the increasing diversity and complexity of norms lead to forum shopping, regime shopping, and confusion in the order? In anticipation of hybridizing conflicts, some state actors seem to be taking advantage of this to make their states more robust. A report submitted by the Biden administration (The White House, Building Resilient Supply Chains, Revitalizing American Manufacturing and Fostering Broad-based Growth,2021, June. In this panel, we will discuss the future of global governance and how it can be applied in the future. This panel will examine the prospects for diverse actors and transnational norms in global governance in the future.

The panelists will be a combination of young and experienced scholars, two from abroad and two from Japan, as well as a combination of international political economy and international law. In consideration of the time difference, we are planning to hold the meeting in February or March, starting at 7:00 p.m. on the East Coast of the United States and 9:00 a.m. in Japan.

General Moderator:Professor Mariko Shoji, Keiai University

Opening Remarks: Dr.Koji FUKUDA, President, Japan Association of Global Governance, Professor, Waseda University

Dr.Virginia Haufler, the University of Maryland, International Relations, International Political Economy, Global Governance “Climate Risk, Private Governance, and Transnational Norms of Stability”

Dr Mia Rahim, Associate Professor, Academic Board; University of New England, South Australia, School of Law “Regulating ‘Big Data’ Based Global Corporations in the ‘New Normal’”

Dr Shinichi AGO, Ritsumeikan University, Professor, Kinugasa Research Institute, Ritsumeikan University “Future of International Labour Standards Setting – The Soft-law Approach“

Takashi HATTORI, Professor, Institute of Economic Research, Kyoto University “APEC and its role in formulating international norms”

Commentator:

Kenki ADACHI, Director of the Institute of International Relations and Area Studies, Professor of International Politics, College of International Relations, Ritsumeikan University

Tomoaki WATANABE, Associate Professor, Fukuoka Institute of Technology

Noboru Miyawaki, Professor, Ritsumeikan University

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グローバル・ガバナンス学会春季特別シンポジウム「グローバル・ガバナンス研究最前線」

グローバル・ガバナンス学会春季特別シンポジウム「グローバル・ガバナンス研究最前線」 

【日時・開催方法等】
日時:3月13日(日) 13:00-15:00
開催方法:オンライン(zoom) 
詳細は事務局までお問い合わせください。

【開催主旨】
この度のシンポジウムでは、アジアにおけるグローバル・ガバナンスを考察する2つの報告を検討する。宮下報告は、東南アジアを含むアジア太平洋地域の市民社会による虐殺予防の取り組みに着目し、「保護する責任」をめぐるグローバル・ガバナンスの課題について考察する。次に、本多報告では、新型コロナ・パンデミック発生後、米中対立などコロナのもたらす国際関係の変容が語られてきた中で、アジアの中小国の動き、並びに大国政治の織り成す国際政治の様相に着目し、ポスト・コロナのグローバル・ガバナンスを考える。
【プログラム】(敬称略)
ご挨拶 グローバル・ガバナンス学会 福田耕治会長(早稲田大学)

報告1 
「保護する責任(R2P)をめぐるグローバル・ガバナンス―アジア太平洋地域に広がる市民社会の虐殺予防に着目して」(仮)
報告者 宮下大夢会員(名城大学)
討論者 本多美樹会員(法政大学)

報告2
「アジアからみるポスト・コロナの国際関係―現代国際政治をみるもう一つの視点」(仮)
報告者 本多倫彬会員(中京大学)
討論者 大澤傑会員(愛知学院大学)

全体討論 
進行 中村登志哉会員(名古屋大学)

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第14回グローバル・ガバナンス学会研究大会 開催のお知らせ

第14回グローバル・ガバナンス学会が2021年11月13(土)・14(日)に開催されました。

プログラムは以下の通りです。

第14回研究大会プログラム(2021年)

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第13回グローバル・ガバナンス研究会

第13回研究会(7月31日開催)についてご案内申し上げます。

下記要領にてオンラインで開催いたします。学会員の皆様の積極的なご参加をお待ちいたしております。

●日時:2021年7月31日(土)14:00-14:50

●開催:オンライン。URLなどは、学会事務局までお問い合わせください。

●プログラム 

進行:中村登志哉会員(名古屋大学)

報告:平川幸子会員(早稲田大学)「『自由で開かれたインド太平洋』における日ASEAN関係と台湾」

※各報告は30分、質疑討論20分の予定です。

みなさまのご参加をお待ちしています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

(担当:中村登志哉・小尾美千代) 

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グローバル・ガバナンス研究会 第12回研究会

第12回研究会が開催されます。

●日時:5月29日(土)16:00-17:50 ※15:00-15:50まで総会が開催されます。

●開催:オンライン(URLは学会メーリング・リストをご確認ください。ご不明点は事務局までお問い合わせください。)

●プログラム ※それぞれ報告30分、質疑討論20分の予定です。

第1報告  16:00-16:50
 藤木 剛康 会員(和歌山大学)「中国学派の国際関係理論――均衡対調和?」

第2報告  17:00-17:50
 土谷 岳史 会員(高崎経済大学)「EUにおける人の移動の政治とイギリスの移民政策」

司会:小尾 美千代 会員(南山大学)

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グローバル・ガバナンス研究会 第11回研究会(4月18日開催)【開催済】

グローバル・ガバナンス研究会 第11回研究会(4月18日開催)
下記要領にてオンラインで開催いたします。学会員の皆様の積極的なご参加をお待ちいたしております。

●日時:4月18日(日)13:00-14:45
●開催:オンライン。学会員の皆様はメーリング・リスト掲載のアドレスにアクセスして
    ください。ご不明点は事務局までお問い合わせください。

●プログラム
・司会:中村登志哉会員(名古屋大学)
第1報告  13:00-13:50
安藤由香里会員(大阪大学)・高橋済氏(台東協同法律事務所)
「グローバル法規範からみる入管法改正法案:理論と予測される実際」

第2報告  13:55-14:45
菅英輝会員(九州大学・大阪大学)
「冷戦とは何だったのかー冷戦後の世界にとっての含意」

※各報告は30分、質疑討論20分の予定です。

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コロナ時代の腐敗防止とグローバル・ガバナンス “Anti-Corruption and Global Governance in the age of COVID-19″【開催済】

コロナ時代の腐敗防止とグローバル・ガバナンス

“Anti-Corruption and Global Governance in the age of COVID-19”

腐敗防止ポスター

腐敗とは、汚職や贈収賄などの不正な取引や行為をさします。今日、コロナ禍にあっても、医療品、ワクチンさらには日常生活に必要な食料品の不正取引は、むしろ増えている傾向にあります。北欧などの腐敗が少ない国ほど、社会が豊かになり発展すると言われています。汚職・腐敗防止の問題は社会・経済・文化の違いを超えたグローバルな共通課題です。

シンポジウムでは、コロナ後の社会を展望し、グローバルな人々の健康のみならず、主に社会システムの健全化を検討します。

Corruption refers to illicit transactions and activities such as bribery. Today, even in the face of the corona scourge, the illicit trade in medical supplies, vaccines, and even foodstuffs necessary for daily life tends to increase. It is said that countries with less corruption, such as Scandinavian countries, have richer and more developed societies. The issue of anti-corruption is a common global challenge that transcends social, economic and cultural differences.

The symposium will look at the post-Corona society and examine not only the health of the global population, but mainly the health of the social system.

****Program****************************** 

Moderator: Professor Mariko Shoji, International Exchange Committee(Chair), School of International Studies, Keiai University, Professor

 Opening  Remarks

President Koji Fukuda, School of Political Science and Economics Waseda University, Professor

Vice President Michiyo Obi, Faculty of Policy Studies, Nanzan University, Professor

Panelists:

Dr.Mergen Dyussenov, Advisor to the Minister of Culture and Sports of the Republic of Kazakhstan, former deputy director of the Institute of Management at the Academy of Public Administration under the President of Kazakhstan

Analysis of Anti-Money Laundering and Financing of Terrorism  (AML/CFT) through Policymaking Stages

Prof. Eiji Oyamada, Professor,Graduate School of Global Studies, Doshisha University

Global anticorruption initiative in times of COVID-19

Prof. Makiko Nishitani, Associate Professor, Graduate School of International Cooperation Studies, Kobe University

Global Civil Society Initiatives for Transparency in the Age of COVID-19

Discussant.

Prof. Toru Umeda, The College of Foreign Studies, Reitaku University,Professor

Q&A session

Closing Remarks :

Vice-President Toshiya Nakamura, Graduate School of Informatics, Nagoya University, Professor

*Language: English only (英語のみ)

*主催:グローバル・ガバナンス学会

*Host: Japan Association of Global Governance

*日時:2021年3月17日19時から21時(日本時間)

*Date: JST: 19:00 pm ~21:00 pm, March 17, 2021, AMLT:16:00pm~18:00pm。March 17.2021, UTC: 10:00am~12:00 pm, March 17,2021

*Venue: ZOOM from Japan

日程が近くなったらZOOMアドレスをお知らせします。

If you are not a member of Japan Association of Global Governance, we will send you the URL after your registration.

非会員の方は、ご登録いただいたのち、URLをお送りいたします。

詳細なプログラムはこちら(日本語英語)から

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第13回グローバル・ガバナンス学会研究大会ポスターセッション

第13回グローバル・ガバナンス学会研究大会ポスターセッション(2020年11月14-15日)において、次の2組の研究発表が奨励賞にふさわしいものとして選ばれました。

・福田智洋(早稲田大学大学院 政治学研究科 博士後期課程)
「EU国際公共政策の実施手段に関する一考察――欧州委員会による権限ガバナンス」

・アティラ・ナシル、榊原彩加(宇都宮大学国際学部 学部生)
「ロヒンギャ問題から見る不処罰文化の終止という国際規範と国際刑事裁判所」

おめでとうございます。

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グローバル・ガバナンス研究会 第10回

日時:2020年1月11日(土) 13:00-14:50
会場:場所:帝京大学八王子キャンパス
   「ソラチオスクエア」6階 S67教室
    東京都八王子市大塚359 (京王線高幡不動駅よりバスで帝京大学構内行)
    https://www.teikyo-u.ac.jp/access/hachioji.html
司会:福田耕治会員(早稲田大学)
報告:
・佐藤隆信氏(早稲田大学大学院博士課程進学予定)「国際秩序の変化と軍備管理(仮)」
・松井康浩会員(九州大学)「『長い1970年代』の越境的市民社会による人権実践:ソ連異論派と西側支援者のケース」

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シンポジウム「ブレグジット後のヨーロッパの行方」、国際パブリック・レクチャー“Paradox of German Power – Implications for Japan”【開催済】

この度、学会が共催する下記シンポジウムおよび講演会が開催されますので、ご案
内申し上 げます。
会員の皆様の積極的なご参加をお待ち申し上げております。

 ① シンポジウム「ブレグジット後のヨーロッパの行方」
 基調講演:英王立国際問題研究所上級研究員 ハンス・クンドナニ氏
  “Europe after Brexit- Revisit of German Question?”

 討論:渡邊啓貴・帝京大学教授、東京外国語大学名誉教授
           福田耕治・早稲田大学教授、同大学EU研究所所長
           中村登志哉・名古屋大学教授
 進行:中村英俊・早稲田大学准教授、同大学イギリス政治外交研究所所長
 日時:2019年12月5日(木) 16:30-18:00 (開場16:20)
 会場:早稲田大学政治経済学術院3号館 3-305教室
    (地下鉄東西線早稲田駅より徒歩10分)
 主催:早稲田大学地域・地域間研究機構EU研究所、同イギリス政治外交研究所
 共催:グローバル・ガバナンス学会、名古屋大学グローバルメディア研究センター
 後援:日本国際フォーラム
 助成:科学研究費・基盤研究(B)「変貌する大国間関係・グローバル市民社会の交錯とグ
             ローバル・ガバナンス」(課題番号18964691)
言語:英語
備考:入場無料、事前登録不要

② 国際パブリック・レクチャー“Paradox of German Power – Implications for Japan”
講演:英王立国際問題研究所(チャタムハウス)上級研究員 ハンス・クンドナニ氏

討論:中村登志哉・名古屋大学教授
進行:井原伸浩・名古屋大学准教授
日時:2019年12月4日(水) 15:00-17:00(開場14:45)
会場:名古屋大学情報学研究科棟1階 第4講義室
   (地下鉄名城線名古屋大学駅1番出口より徒歩3分)
主催:名古屋大学グローバルメディア研究センター
共催:グローバル・ガバナンス学会、早稲田大学地域・地域間研究機構EU研究所
後援:日本国際フォーラム
助成:科学研究費・基盤研究(B)「変貌する大国間関係・グローバル市民社会の交
             錯とグローバル・ガバナンス」(課題番号18964691)
言語:英語
備考:入場無料、事前登録不要

【ハンス・クンドナニ氏(Hans Kundnani)略歴】
 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)上級研究員。英バーミンガム大学アソーシエ 
 イト・フェロー。欧州外交評議会(ECFR)研究部長、ドイツ・マーシャル財団(ワシン 
 トン)上級研究員などを歴任し、2018年から現職。専> 門はドイツやヨーロッパの政
 治・外交。著書“The Paradox of German Power”(Oxford Un iversity Press, 2015. 邦訳
 『ドイツ・パワーの逆説』(2019年)は5カ国語に翻訳 出版され、国際的な評価を受け
 ている。英国出身。 

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